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2009年11月03日

飲み疲れの皇居東御苑

10年振りに友人たちと新橋で飲む
浪人時代の腐れ縁が続いているのだ
雪国から関東に戻って5年目
久しぶりの再開で皆、白髪が目立つが
心持ちは数十年前に戻っている
懐かしさも手伝い 久しぶりの朝方までの飲みとなるのは必然か

神田のホテルで宿酔いの朝を迎えるが心は軽めだ
靖国通りまでだらだらと歩いて神保町のスタバに入って軽い朝食
このスタバの三階の窓側の席は椅子が大きいことは以前確認済み
狙いの席は一番左側の窓側でここだけ椅子が三脚あり
昼寝をしやすいのである
残念ながらその席は先客おり、だめ 窓に背を向けた席でうつらうつらと朝寝
一時間ほどゆったりするとだいぶ身体も調子良い

神保町界隈では古本祭りをしており何時もに増して人が多い
ゆっくりと散策するのも良いが
東京行きに持参する昭文社「でか文字23区地図」
携帯に便利な大きさであり 東京都内を彷徨するには便利である
現在地を確認する

靖国通りから少し南側に入り北西に歩くと白山通りにぶつかり
一ツ橋に出て小学館や集英社を眺めながら皇居方向へ左折
学士会館、共立講堂をみながら皇居の平川門に出た
学士会館というのは名前は知ってるが一体何の学士なのかと思ったがHPで見るとただのレストランと結婚式場のようだが
道沿いの案内には歴史が書いてある
要は日本の大学のというか東京大学の発祥の地であるようだ
社団法人学士会からなり旧帝大卒の会員からなる
東京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学出身者
これらと(旧)京城帝国大学、(旧)台北帝国大学出身の学士のみが入会を許されるらしい
帝大系の同窓会だ

平川門にいたると矢印を記した案内板を持ったボランティアと思しき男性がおり
その←通りに皇居東御苑に吸い込まれるように入っていく
以前から見学できることは知っていたがなかなか機会がなかった
ぽかぽか陽気で宿酔いも昼寝と水分補給のおかげで快くなった
警官の脇を通って中に入る
プラスチックの小さな入園票を受付で受け取って(無料)入園

それなりの人手があるがうっとおしく感じる程ではない
壮大堅固な門はかつては不浄門とも言われ江戸城の鬼門(北東)に存し
場内でなくなったものはここから外に出されたそうで
石垣にはお経が書かれているそうだが、そのことは後で知った
江戸城の歴史は深く未だに知識不足であり成書に譲るとする
まず出迎えてくれるのは オオクスノキだ 
枝振りがニョキニョキという形容が妥当でケヤキのように直線的ではなく
物の怪を感じるような枝ぶりである
しばらく行くと都道府県の木々がならぶが まだ大木とならずあまり見栄えもない
右側にスダジイか小さな森二の丸雑木林があり 足元には沢山のドングリが落ちている
左にはとてつもなく大きなケヤキが数本 ためいきとも喜びともつかず畏敬の念を覚える

二の丸雑木林の東には二の丸庭園
小高い場所から小さな滝がつくられておりそのそばに行くことができる
季節が合えばハナショウブも見られるようだ
更に庭園の端を歩いていくとベンチも多く配置されており
休憩場所には事欠かない
と、異臭が漂ってくる 数人が何かを拾っている
そう 銀杏だ それほど巨木ではないのに 実は沢山落ち その実も大きい
もしかすると食用銀杏の木だったりするのか
私もここぞと採集する
食用ではなく皇居の実生のイチョウを育てるために

案内地図がないので方向が良く分からないが
白鳥濠にでたのでそのまま堀に沿っていくと
汐見坂に出た かつて海岸が見えたからだ
こうした坂は江戸市中に多くありその坂を巡り往時を思うのも一興であろう
江戸の坂に関してはここに詳しい

短いけれど思ったより急な汐見坂からかつての海岸を思い浮かべながら振り向いてみる
上りきったところが本丸跡と天守台である
広々とした本丸跡にかつては江戸城の建物があり
表向 中奥 そして大奥と歴史絵巻が繰り広げられたがその片鱗もない 広大な公園を思わせるだけだ
江戸城の平面図のレリーフは富士見櫓近くの日本古来のナシの苗の植樹地にある
かなり顔を近づけないと見えないくらいに詳細な図である

本丸跡にも巨木がある
トウカエデだ カエデといえば細めの枝振りで小さな手のような葉が幾重にも重なり合う
そういうイメージが強いがトウカエデは葉の切れ込みがちいさく台形を思い浮かべたほうが早い
このトウカエデの幹周りの太さは大人一人の腕では到底回りきらないくらいだ

天守台にのぼり北の丸の武道館を眺めたあと
右手の石室やあの浅野匠の守と吉良の争議で有名な松の廊下跡や15種類ほどのササダケの植込など
のんびりと日陰を歩く
オチャの木がある 樹高は40cmほどで茶畑のイメージからは遠い 
日陰で日当たりが悪いせいで生育が悪いのか
根本には7mmほどの種子が落ちており これも皇居のオチャとして採取する
ツワブキはクスノキの大木の日陰にひっそりとだが黄色い花の存在感は大きい

木々の散策はおわり百人番所や同心番所などの建物が見えてくる
その背景に高層ビルと クレーンの林立が対照的であった
いつしか宿酔いの疲れもなくなり大手門を後にした

東御苑は巨木と日本固有種がおおい印象が強い
特に巨木のみを目的に行くのも良かろう
歴史と自然を触れるには最適な場所である
一日ピクニック気分ですごすのもいいなぁといったら
新丸ビルで買い物のほうが良いといわれてしまった





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