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2012年02月01日

宮脇俊三の本

知る人ぞ知る 知らない人は知らない
かく言う私も、今まで本は読んだことがなかった
NHKBSで関口知宏がJR最長片道切符の旅を放送していたころ(2004.5~6)
かつて国鉄最長片道切符の旅をしたのが宮脇俊三らしいことを知った
別段本を読むという気もなかったが アマゾンで古本を見つけ
彼の本三冊をまとめてかった

「最長片道切符の旅 取材ノート」新潮文庫 (tsuruta50)
「時刻表二万キロ」       角川文庫 (ネットオフ)
「最長片道切符の旅」      新潮文庫 (マロニタ書房)
いずれも中古(AMAZON)であり上記の順で手元に届いたためその順番で三冊併読し始めた
宮脇俊三の本宮脇俊三の本宮脇俊三の本









「時刻表ニ万キロ」は当時の国鉄総路線の踏破 
約20992kmあって当時国鉄キャンペーン「チャレンジニ万キロ」は有名 あこがれたものだ
小冊子は簡易路線図と路線名、営業キロ数が掲載されていた
始発駅と終着駅で個人と駅名入りの写真を送ると路線踏破と認定された
何回か申請しようとしたが結局かなわず、その代わりに踏破路線を赤鉛筆で塗っている
いまや北海道の路線の多くが廃線となり、ニ万キロ路線図はかつての繁栄を彷彿とさせるのみである
掲載路線はほとんどが盲腸線であり、乗継時刻や車両番号からの読みは深い
(第9章漆生線・糸田線・香月線・宮田線・室木線あたり)
国鉄全盛時代(営業キロ数としては)であるが、未開通路線の悲哀 興浜北線と南線
越美北線と南線 開通路線 大糸北線と南線など 開発と斜陽との対比もある

「片道最長切符の旅」はその計画段階が本編であろうと思われるが
有効期間68日間 7回34日間でまわる 
今やその足跡をたどることはできないが、興味深いものである
たんなる乗り鉄日記かと思ったが、宿泊の都合上根室に行ったり、北海道では枝線にのったり
飲み屋で酒三本やソウハチ(カレイ)をたべようなど辛口路線もなかなかうれしい
当時は北海道広尾から鹿児島枕崎まで13267km 現在は稚内から佐賀の肥前山口まで12000kmと
営業キロ数は短縮した 新幹線が新路線というわけではないが(並列して走る区間は新路線とせず新幹線の距離が短くても在来線距離で運賃計算する)、廃線の影響も多いであろう

かつて時間しかなかった学生時代 暇を持て余していた
いまや時間がなく自由になれない
あてもなく北の方とか西の方とか南の方とか
行き当たりばったりのたび 今日の泊まりも定かでない旅
ステビバ(ステーションビバーク 捨て身のビバーク)でのりこえられた体力はもうない
高速道路や新幹線といった机上の最短経路のみでの移動手段は便利ではあるが
生活との関連が全くない 
廃れた寂れた無人駅の匂いや 各駅停車の朝夕の学生の喧騒と昼間の静けさ
生活の香りのするたびにもどりたいとおもわせる三冊であった

あした行く列車は この駅どまり  
フクロウがホウとなく裸電球の無人駅
放浪のさげかばん 蛙とびのる
ふりかえれば夕暮れの空 薪が かおる



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