一釣一夕

「お婆ちゃんの耳はなぜそんなに大きいの」
　　　　　　　　　　　　「おまえの声が良く聞こえるようにね」
「お婆ちゃんのお目めはなぜそんなに大きいの」
　　　　　　　　　　　　　「おまえが良く見えるようにね」
「おばあちゃんのお口はなぜそんなに大きいの」
　　　　　　　　　　　　　「おまえを一飲みにするためさ！」

この一連の会話を　昨今の　詐欺に当てはめてみよう
　　　　「あ、おれおれ」
「おれおれって、だれだったかねぇ」
　　　　「孫の声忘れちゃった？」
「あら、こえがかわちゃったみたいだねぇ？」　　
　　　　「風邪ひいたからだよ」
「何で風邪ひいちゃったのかねぇ」
　　　　「仕事が忙しくてさぁ」
「ところで今日はどうしたの？」
　　　　「携帯電話の番号変わったから教えとくよ」
「あら、それはありがとう。なんで番号変わったんだい？」
　　　　「携帯、新しくしたからだよ」
「えぇ、でも番号ポータビリティー制度があるじゃないの」
　　　　「新規契約扱いだから、番号変わっちゃたんだ」
「ところで、前の番号は何番だったかね？」
　　　　「もう忘れちゃったよ」
「用件はそれだけかい、ひろし（架空名）」
　　　　「あと、仕事でミスっちゃってさぁ」
「あらあら、それは大変だ、ひろゆき」
　　　　「ひろしだよ
「ひろしってどこのひろしだい？」

なんて質問攻勢していくうちに相手は面倒くさくなるでしょう
赤ずきんは質問攻めしても最後には食べられてしまいましたが
相手は電話の向こうです　食べられちゃうことはないでしょう

上の会話　もしオレオレが認知症のヒトに電話をかけた場合は
やはり失敗するでしょうねぇ
何でも疑ってかかるのは　あまりいいことではないけれど
疑問に思ったら　質問攻めにしてみたらどうでしょう